からだが”糖化”すると、、、

からだの中で酸化すると、例えば肌であれば、シミやシワなどの原因となることから、できるだけ酸化させないように抗酸化作用のあるビタミンCやポリフェノールなどを積極的に摂取するとよい なんてことは皆さんよくご存じかと思います。その一方で、からだが”糖化”って、、、なに??と思われるかもしれません。
食事などによって身体に取り込まれた糖は、脳などにおけるエネルギーとして活用されるだけなく、肝臓や筋肉中においてグリコーゲンとして貯蔵され、必要に応じて身体に供給されます。しかし余ってしまった糖は、、、 実は、余分な糖はタンパク質と結合し、最終糖化産物(Advanced Glycation Endproducts:AGEs)が生成されます。パンをトースターで焼いたときのカリッとしたあれ!まさにあれが糖化反応です。近年の研究で、そのAGEsが身体のあちこちで悪さをしていて、例えば肌のシミやシワ、くすみなどの原因にもなる可能性が示されてきました1-2)。
それじゃあ、どうやって最終糖化産物を減らせばいいのか、、、身体の中で作られた最終糖化産物を積極的に分解できればいいのですが、そうも簡単にいきません。そうなるとやはり、糖分の摂りすぎ(もしくは摂り方)を注意するしかありません。速食いドカ食いをせずに、糖分だけでなく食品のバランスに気を配りながらいただくことで、血糖値の上昇はかなり緩やかになりますよね。おっと、この食べ方はまさに肥満の予防3)というだけでなく糖尿病の予防にもつながりますよね。
「美味しい」という文字は、”美しくなる味”とも読み取ることができます。まさに、身体によい食事をとることで、心身ともに健康になるのでは、と思います。

1) Fang J et al., J Invest Dermatol. 2022 Oct;142(10):2591-2602.e8.
2) Zheng W et al., Nutrients. 2022 Nov 1;14(21):4588
3) 速食いと肥満の関係,e-ヘルスネット, https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-10-002.html

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