5段階の栄養表示inヨーロッパ

ヨーロッパのスーパーでよく見かけるようになったのが、食品の栄養に関する表示「NUTRIーSCORE(ニュートリスコア)」です。さまざまな食品や飲料に表示されているA~Eの5段階表示のもので、健康に対する影響について、100g換算でのエネルギー(kJ)、糖質(g)、飽和脂肪酸(g)、塩分(g)のマイナス要因((その他、オイルの種類や甘味料についての項目もあり)と、野菜・果物・ナッツ・豆類の割合(%)、食物繊維(g)、タンパク質(g)、)のプラス要因によって算出されます。ちなみにこちらが、最新の計算ツールです。

たしかにこの表示があれば、いわゆる健康に良いという食品飲料の選択に役立つかもしれません。ただし、100g中に換算される量とそのバランスにより算出されるため、少量しか食べない嗜好品などは、スコアがあまりよくない傾向にあるように思います。また、算出根拠となる成分が限られているため、「その成分だけで健康に対する影響を算出していいのか?」とも思ってしまいます。
食品の中には、それ単独ではなく、他の食品と一緒にいただくことによりバランスが良くなる食品もあるかと思いますが、その観点からすると、少し外れたところもあるようにお思います。ただし、フランスに始まり、今や私が訪問したスペインやポルトガル、ドイツにおいても導入されていました。たった0.1gの差でも、ランクに大きく影響するので、今後、ヨーロッパへ食品の輸出を検討されている方にとっては、念頭に置かれていてもよいのでは?とも思います。

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